若返り?ダイエット効果?雑穀「粟」のパワーを解説します。
皆さんこんにちはお米ソムリエのしげおです。
今回はお米ではなく雑穀「粟」をご紹介しようと思います。
粟とは?
粟とはイネ科のエノコログサ属の植物で、五穀の一つとして数えられます。
名前の由来は五穀の中で味が「淡い」ことから名付けられたと言われています。
粟の歴史はとても古く縄文時代ですでに栽培されていたと言われ、粟は稲作以前の主食であったと考えられています。
粟には
- うるち種
- もち種
2種類あり、うるち種は炊くとさらりと炊きあがりプチプチ食感で、もち種は粘り気が強くもちやおかゆに利用されます。
しかし近年、粟お米に比べて「美味しくない」「貧しい」とイメージされ一時期食卓から離れていた穀物です。
しかし実は粟はとても栄養価が高く最近見直されて来ています。
粟には若返り効果やダイエット効果に期待できる物質が多く含まれています。
粟の栄養について詳しく解説していきます。
粟の栄養価
粟はとても栄養価が高く、粟には三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)をバランスよく含んでいます。
精白米に比べて鉄分が約6倍、食物繊維は約7倍、マグネシウムは約5倍多く含まれています。
また粟には善玉コレステロール値を上昇させる効果があると言われています。
効 果 | 精白米との比率 | |
ビタミンB群 | 糖質、脂質 タンパク質を燃やす効果 | 2.67倍 |
ビタミンE | アンチエイジング効果 | 28倍 |
鉄分 | 血を作る、貧血防止 | 6倍 |
マグネシウム | 骨や歯の形成、血圧の維持 | 4.78倍 |
カルシウム | 骨や歯の形成 | 2.8倍 |
亜鉛 | 味覚の維持、肌や髪の健康維持 | 1.79倍 |
食物繊維 | 腸内環境改善 | 6.6倍 |
炭水化物 | 体を動かすエネルギー | 0.9倍 |
タンパク質 | 筋肉や血液の材料 | 1.84倍 |
脂質 | 体の細胞、粘膜、ホルモンの材料 | 4.89倍 |
精白米に比べてより多くの栄養分が含まれていることがわかります!
※赤字は上昇値 青字は下降値
粟の健康効果
粟には多くの鉄分が含まれていて貧血防止、改善に効果に期待できます。
また食物繊維が多く含まれているので、腸の働きを活発にすることで、便通改善や腸内環の改善に期待できます。
また食物繊維のデトックス効果により免疫力をアップさせてくれます。
粟のダイエット効果
粟に含まれているビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質を体内で燃やす働きがありダイエット効果に期待できます。
また粟には血糖値の上昇を抑える効果があり、白米に混ぜて食べることで血糖値の上昇を抑えダイエット効果が期待できます。
粟の美容効果
粟に含まれる食物繊維は腸内環境の改善に役立ち、腸の働きを活発にするので美肌効果に期待できます。
また粟に含まれるビタミンB群、ビタミンEは皮膚や肌の健康維持に役立ち、アンチエイジング効果に期待できます。
粟の食べ方
うるち種は炊きあがりがプチプチしているのでサラダに入れたり、煮物に入れたり、料理の中に使用することができます。
もち種は粘り気が出るので、グラタンやピザに入れたり色々な料理に利用できます。
また白米に150g大さじ一杯ほど混ぜることにより、栄養価が高くなり、また血糖値の上昇を抑えることができます。
まとめ
粟は縄文時代から栽培された馴染みの深い穀物です。
一時期食卓から離れてしまいましたが、栄養価の高さから最近見直されてきています。
粟は白米に比べ特に鉄約6倍、マグネシウムは約5倍、食物繊維が約7倍含まれていて、健康維持、美容効果、ダイエット効果に期待できる穀物です。
粟!食べてみませんか?